当院の歯周病治療は、歯石の除去や歯のクリーニングといった保険診療中心の内容で実施しています。
中でもこだわっているのは、治療開始前の歯周病検査と、その結果に基づいて歯周病を改善させる「歯周基本治療」の徹底です。歯周基本治療は、歯周病治療のスタンダードとなる治療で、多くの学会で治療効果が認められています。
とりあえずの対応で歯石の除去などを行わず、まずは検査結果をもとに治療計画を立て、患者さまにも治療内容や流れをご理解いただいた上で処置を進めていきます。
歯周基本治療を担当するのは、10年以上(※)の臨床経験のある歯科衛生士です。当院には5名の国家資格を持つ歯科衛生士が在籍しており、歯科助手による歯周病治療は行なっていません。初期から中等度の歯周病に対して基本に忠実な治療を実行し、痛みにも配慮しながら、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)に付着した歯石を隅々まで除去します。
※2024年現在
歯周病は、歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク(歯垢)の中に存在する歯周病菌が原因で、歯を支えている歯ぐきやあごの骨が破壊されていく病気です。自覚症状が乏しいまま進行するため、気づいたときには重症化しており、場合によっては抜歯しなければならないケースも珍しくありません。
そのような重症の患者さまも、当院の「歯周外科治療」や「歯周組織再生療法(ししゅうそしきさいせいりょうほう)」によって抜歯を避けられるかもしれません。歯周組織再生療法とは、歯を支えている歯周組織、つまり歯ぐきやあごの骨を再生する治療法。この方法ならば、進行した歯周病でも歯を抜かずに改善できる可能性があるのです。
当院ではこの治療に、歯の周りの組織を再生する効果を持つ「リグロス」という薬剤を用いています。歯周組織再生療法は自費診療で行う医院が多いですが、当院は保険診療の認可が下りているリグロスを使って治療。また再生療法に限らず、治療費の面で安心いただけるよう、すべての歯周病治療を保険診療でご提供しています。
通院を続けているのになかなか歯周病が改善しない方や、「歯を抜くしかない」といわれるような重症の歯周病の方も、一度ご相談ください。
歯周病は生活習慣病の一種であり、一度症状が治まっても、誤った歯磨きの方法や生活習慣の悪化によって再発リスクが高まります。そのため歯磨き、食生活、睡眠といった習慣を正すことが、歯周病の予防や再発防止に不可欠といえます。
一方、歯科医院が担う歯周病予防や再発防止法として、当院がおすすめしているのは「定期的なメインテナンス」です。
メインテナンスでは歯科衛生士がお口の状況に合わせてクリーニングを行うほか、ご自宅でのケア方法、より良い生活習慣についてのアドバイスなども差し上げています。
歯ブラシにはさまざまなサイズや形が存在します。今お使いの歯ブラシがお口の状況に合っていないと、その効果は十分に発揮されません。
そこで私どもは、メインテナンス時に患者さまがお使いの歯ブラシを持参いただくよう依頼しています。使用中の歯ブラシがどのようなものか歯科衛生士が把握することで得られるメリットは、以下のようにたくさんあります。
歯周病の予防や再発防止は歯科医院のケアだけでは成り立たず、患者さまご自身での丁寧なセルフケアも不可欠です。当院はできる限り、再発防止に向けてサポートしてまいります。
検査器具やレントゲンで、歯周病の進行度合いを調べます。
歯周病がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。
歯周病の原因となる歯石やプラーク(歯垢)を、専用の器具を使って取り除きます。
効果の高い歯磨きの方法をお教えします。
歯周病を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▲ | ─ |
午後 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▲ | ─ |
午前:9:00~12:30
午後:14:30~18:30
▲:8:45~17:00
休診日:日曜、祝日